新型コロナ(COVID-19)を予防には練馬大根がおすすめ?

2020年から猛威をふるい始めた新型コロナウイルス COVID-19(以下、新型コロナウイルスと称す)の特徴の一つに発症していても無症状の人が多いというのがあります。病院では脳梗塞や心筋梗塞を起こした事例が報告されていて、新型コロナウイルスによって血栓症を合併する可能性もあると言われています。


血栓を作るサイトカインストーム

新型コロナウイルスが血栓を作るメカニズムの1つにサイトカインが大量に放出される
サイトカインストームの発生があります。サイトカインは体内に炎症が起こった時に放出されるタンパク質で、他の細胞に炎症を抑えるように命令を伝達するための役割を持っています。ウイルスに感染する量が多くなると炎症も多くなりサイトカインも大量に放出されます。それをサイトカインストームと呼んでいます。

サイトカインストームが体内で発生すると発熱や倦怠感、凝固異常が過剰に起こることになり、血管内に血栓が作られやすくなります。練馬大根に含まれる
辛味成分(イソチアシアネート)には血液をサラサラにする抗炎症作用があるのでサイトカインストームが原因の血栓を予防する効果があります。他にも解毒作用や殺菌作用があり、食中毒の予防、発がん抑制、血消化促進などに効果があります。

血液をサラサラにする練馬大根の食べ方

練馬大根の食べ方としてお漬物や干し大根、スパゲッティなどありますが、血栓を予防する目的では「大根おろし」がおすすめです。
大根おろしにふくまれる血栓を予防する辛味成分(イソチオシアネート)はただ単に輪切りにした大根には含ません。すりおろすことでグルコシノレート(辛子油配糖体)とミロシナーゼという酵素が混ざることで辛味成分であるイソチアシアネートが発生します。

他にも大根おろしには血栓予防の他に解毒作用や殺菌作用があるので、コロナウイルス予防のための手洗いやうがいとの相乗効果を見込むことができます。ただし、これらの効果を得るためには注意事項があります。

  • 大根に含まれるビタミンCや酵素は熱に弱いため生で食べる必要があります
  • 酵素は50度前後の温度で失活しているため温かいご飯(80度前後)の上に乗せるのもやめたほうがいいでしょう

また、酵素にはデンプン分解酵素のアミラーゼ、タンパク質分解酵素のプロアテーゼ、脂肪分解酵素のリバーゼなどが含まれており、消化を助けてくれます。

お酒好きな人には本格焼酎がおすすめ

アルコールに血栓予防効果があるのは少し意外ですが、血栓予防効果があるのは普通の焼酎ではなく、本格焼酎です。本格焼酎とは次の3つの条件を満たすものです。

  1. 日本で古くから行われてきた単式蒸留で仕込む
  2. 「米や麦などの穀類」「芋類」「清酒粕」「黒糖」の4品目、または国税庁長官が定める49品目の原料と麹を使用
  3. 水以外の添加物を一切使わない

倉敷芸術科学大学の須見教授によるとアルコールを摂取することで血栓を予防できます。以下の実験結果では本格焼酎を飲むと血栓溶解酵素の活性が他のアルコールよりも高いということが表で示されています。

血栓溶解機能比較実験
グループ 人数 血栓溶解酵素の活性
pyro-Glu-Gly-Arg-pNA水解活性(nmolpNA/dl)
酒を飲まなかったグループ 113 478
本格焼酎を飲んだグループ 62 1,160
日本酒を飲んだグループ 37 855
ワインを飲んだグループ 37 801
ビールを飲んだグループ 41 712
ウイスキーを飲んだグループ 18 510

(※倉敷芸術科学大学 須見教授 鹿児島県酒造組合連合会主催の講演会資料より)

練馬大根の本格焼酎は販売していませんが、練馬大根の子孫である三浦大根の本格焼酎なら市場に出回っているようです。

あなたも新型コロナウイルスの予防に食卓に練馬大根をおかずに加えてみてはいかがでしょうか。

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