事業開始から16年の「放射7号線」は本当に開通するのか!?
「放射第7号線」はいつ開通するの?
長年道路工事が続いている「放射7号線」。大泉学園・保谷エリアを利用される方や車を運転される方は気になっている方が多いのではないのでしょうか。
大泉学園町2丁目にある北園交差点から西大泉5丁目までの練馬所沢線をつなぐ道路です。約2kmに及ぶ真っすぐな2車線道路で、歩道も両側に広く確保されています。
建設局の資料によると都市計画が決定されたのは昭和21年(1946年)、事業認可取得・事業開始は平成18年(2006年)で、2022年12月現在の時点でまだ開通していません。
事業完了予定は今年に入ってから令和9年度までと大幅に延期になったようです。幾度となく事業期間の延長が繰り返されているこの放射7号線の工事ですが、いったいいつ開通するのでしょうか。
そもそもの「放射第7号線」の都市計画道路とは
東京都市計画道路 放射第7号線 ~明日へつながる グリーンロード~
事業区間:東京都練馬区大泉学園町二丁目から同区西大泉五丁目まで
事業延長:2,000m
幅 員:25m
事業認可期間:平成18年度から令和9年度まで 詳細はこちら
※2022年の12月頃は「平成18年7月~令和5年3月(予定)」だったのですが2023年1月に入ってから大幅に延期になったようです。
<整備効果>
・放射第7号線は、都心部と多摩地域を結ぶ重要な幹線道路です。
・本路線の整備により、したみち通りなど生活道路の混雑緩和、歩行者や自転車の安全性や利便性の向上、歩道植栽や電線類の地中化による良好な道路環境が期待できます。
・西東京3・3・14と繋がることで、東京外かく環状道路や調布保谷線と連絡し、交通の円滑化やアクセス性の向上が図られます。
車道には低騒音塗装が採用されており、街灯にはLED照明が使用される予定です。歩道と自転車用の道を分断するように植えられる常緑ヤマボウシ月光とオオムラサキツツジは春には花が咲き、道路を彩ります。計画名にある通り、ガードレールの色も緑色になっています。
普段自転車をよく利用する身としては、自転車用レーンがあるのはとても嬉しい!車と同じ車道を走るの、怖いんですよね。特に子供も乗せてる時なんかは不安であまりスピードも出せません。かといってのろのろ運転も車側からしたら迷惑ですよね・・・。
旧道の現状
現行の道路はしたみち通りという通りです。地図でいうと青色のラインの道路です。目白通りと大泉学園通りが交差する北園交差点から西東京市の福泉寺通りまで続く道です。
センターラインのない部分や歩道が狭い部分が多々あり、歩行者・自転車・自動車のどの通行者にとっても安全とは言いにくい道に感じます。
車の交通量が多い道路で、自転車もよく通ります。また、通学路にもなっているので朝夕は子どもたちも歩いています。
2019年~2021年の間で、したみち通りの交通事故件数は21件。北園交差点での交通事故は4件でした。(朝日新聞みえない交差点より)
幸い死亡事故は無かったものの、1年に8件は事故が発生している計算になります。事故発生原因まではわかりませんでしたが、道路の混雑や道路幅の狭さなど、放射7号線開通によって緩和できる部分が原因なのだとしたら、放射7号線の事業計画は今後の事故防止に大きな一役を買うことになるでしょう。
実際にしたみち通りと放射7号線を自転車で通ってみました。撮影したのは2022年12月平日のお昼過ぎの時間帯。夕方に比べると交通量は少ないですが、バスやトラックなど大型車両も見られました。
狭い道で渋滞が起こってしまうとバスも定刻通りには運行できませんし、救急車や消防車などの緊急車両の到着も遅れてしまいます。
開通できない理由
東京都建設局に問い合わせてみたところ、理由は1つ。用地取得に時間がかかっているから。
もともと道路の無い場所への新設整備であり、用地取得に伴い移転に時間を要する箇所もあるため、なかなか完成に至らないということでした。事業区間中のどの部分に時間がかかっているかは教えてもらうことはできませんでした。
工事が完了している道路は部分的に歩行者・自転車は通行可能になっています。実際に道路を通ってみると、善行院というお寺の墓地部分の移転が完了していないことがわかります。
現在工事中、通行できない区間は他に2か所ありますが、未着手の区間は残すところこの墓地部分1か所のようです。
行政側の見解
道路計画を行なっている東京都建設局へ問い合わせてみました。
善行院に限らず関係権利者との話し合いの詳細は公表できない、とのことでした。
事業計画による事業効果は必要なものであり、これまでの投資に見合った整備効果も得られなくなるため、事業中止はせず今後も継続していく方針です。事業区間の変更はあるか尋ねたところ、「ありません」とはっきり回答がありました。引き続き、道路整備に必要な用地を取得するよう取り組むようです。
ただ、移転が完了するまでずっとこのままというわけではないようです。交通開放が可能な区間は残工事が完了し、関係機関と調整が整い次第、車道を暫定開放したいと考えているそうです。
部分的だとしても新しい道路が使えるようになれば、少しは道路混雑や交通事故の可能性を緩和できるかもしれません。
善行院の見解
残念ながらお話をお伺いするとこはできませんでした。
まとめ
お寺側と建設局とで今後どのような話し合いが行われるのでしょうか。
今後の展開が気になるところです。
(こちらについては引き続き調査を続行します)
補足
5chにはさまざまな憶測が飛び交っていますが真実は不明です。
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/way/1645672714/
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コメント ( 5 )
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絶対に開通しない。住職が退くまではね。
檀家か金かどっちかなー。両方かもw
興味深く拝見しました。放射7号沿いに勤めております。
結論から申し上げますと早期開通は困難かと。
理由は墓地だからです。
私は西東京市に住んでいますが、最寄り駅のひばりが丘駅の北口再開発整備でも墓地が未だに残っております。
墓地というのは権利者全ての承諾を得るのに困難が伴います。北海道などの遠方に住んでいるかたもおりますし、
御自身がその墓地の権利者であることを知らない方もおります。そういった方に例えば東京都から書面で連絡をしても開封すらしないことの方が多いのです。今はそういった詐欺事件が多いですからね。実際に住んでいる方の立ち退きの場合はその方と交渉をするだけ。粘れば金額が跳ね上がると勘違いされている方が多いですが、立ち退きの費用は全て法律で定められています。いくら粘ってもごねても変わりません。2CHなどで記載されていることはデマが多いです。そういった理由から墓地の立ち退き、整備はもっとも困難な事案なのです。
【ナゼ?】道路の真ん中に200の墓
ttps://www.youtube.com/watch?v=qTu8coDzDl4
住職は寺の移転自体には同意している
しかし立ち退き計画に含まれない70基分の墓の移転が保証されないと移転できないと言っている
これは無計画な東京都の責任の方が大きいと思う
「しかし立ち退き計画に含まれない70基分の墓の移転が保証されないと移転できないと言っている」
↑
東京都(練馬区?)と墓地権利者との落としどころを探している感じでしょうかね。