目指すは練馬の宇宙!アメリカンなバーガーとオーガニックなパンに舌鼓!練馬駅-光が丘のおさんぽコース
こんにちは!観光ライターのMasanoriです。
昨年に続き、我慢と自粛のゴールデンウィークだった2021年、みなさまはどこか近場にご旅行など行かれましたか?練馬区には、緑地や大きな公園が多いので、梅雨空と本格的な夏が到来する前の心地よい気候の今の時期に、ぜひ足を運んでみてくださいね。みなさまは、休日のおさんぽ中の“ながらコンテンツ”って何にしていますか?もちろん、夫婦や家族と一緒のときは、大事な思い出でもありますから、イヤホンなんかつけられないと思いますので、オヒトリサマのとき限定の質問です。筆者は、以前までは車でドライブするときと同じで、自分のお気に入りの音楽をプレイリスト順に流していたりしましたが、やはり飽きはくるもので、次第にradikoでFMラジオ番組を聞くようになり、そしてradikoのなかでもタイムフリー(1週間前までの番組をいつでも聴くことができる機能)などの応用技と使うようになり、とうとうここ最近はさらにこじれてしまい、ラジオドラマやYoutubeで小説の朗読チャンネルというなかなか深いところまでたどりついてしまいました。ルートが公園内などではなく、東京の街中を歩いていると、なんとなく聞いている内容に臨場感が生まれたり、都会がテーマの場合は周囲の景色と重ねながらだったり、主人公や登場人物の心情に深く共感できたりして、心地が良いことに気づいてしまったんですよね。そんな作家先生みたいなウォーキングを最近趣味にしている筆者です。
さて、極上のクレープ屋さんと魔法のようなイタリアンランチが食べられるお店を紹介した前回は桜台からのスタート、江古田の森公園(中野区)ホップでの西武線江古田駅界隈コースとなりましたが、今回は、練馬区民の魂なのかハブ駅なのか、西武池袋線(都営大江戸線)練馬駅スタート、ステップとなるのは、としまえんの絶品バーガー屋のスペシャルなランチ、閉園後のとしまえんを横目に、意外な穴場スポットの庭園を経由しつつ、練馬春日町にあるおしゃれなベーカリーに立ち寄り、光が丘駅をゴールに設定したコースをご案内します。光が丘公園内の散策ではなく、ゴール地点が光が丘公園という、目的か手段かわからないような行程のおおよその距離は約5km。走ってもよし、のんびりおさんぽするもよしの汎用的な練馬区民用のコースとして活用いただければ幸いです!練馬駅を起点にするということは、練馬駅に(交通手段は問わず)戻ってくるということ。筆者自身もよく歩くコースのひとつでもあります。
まず、練馬駅を出ましたら、中央の広い改札口とは逆にある狭い改札を抜けてみましょう。西友の2Fに接続しているあの改札です。駅の通路を少し歩くと、いつも家系ラーメンの抗いがたい香りが漂ってくる、ダイエット中や食事制限中にはなかなか苦難の道なのですが、あえてそんな通路を歩いてみます。階段を下りたら、右手側、練馬のたい焼きといえばここ、『たい夢』でまずは糖分補給。ここは定番の小倉あんのたい焼きが名物。薄皮ぱりぱり、しっぽまでぎゅっと餡の詰まった美味しいたい焼きが食べられます。小倉あんの他、クリーム、ジャーマンポテトなどの変わりダネ、季節限定メニューなどもあります。また、6のつく日は安くなるので行列必至!ソフトクリームもリーズナブルに提供されているので、おさんぽ前のスイーツ・たい夢はまずここでいかがでしょうか。
さて、糖分を補給したあとは、線路沿いに歩を進めます。坂をのぼったところにある、練馬区役所に続く豊島園通りの交差点を右折し道なりに。としまえんまでは、西武豊島線の線路沿いなら、この道でも奥の路地沿いでもOKです。ただ、今回はあえてそのまま豊島園通りの道なりに進みましょう。そういえば、この通りの名前は時期が来れば、ハリーポッター通りなどに変わるのでしょうか、なんてふと考えてしまいました。このカーブにあるセブンイレブンはちょっと変わっていて、通ったことがある人はわかると思いますが、ほぼ八百屋というぐらい軒先に新鮮そうな野菜が陳列されています。もはやコンビニなのか、八百屋がコンビニを取り込んだのかわからないレベルで、あとはお肉のラインナップさえ揃えば、夕食の準備はここで全部揃ってしまうのではと思うほど。たまには西友以外で野菜を買ってみたいと、思っている方は一見の価値ありなセブンイレブンです。
練馬バーガーの大いなる一歩『THE GIANT STEP』
引き続き、西武豊島線沿いをとしまえん方面に歩を進めます。ユナイテッドシネマとしまえん側からなら徒歩3分ほどの場所に、木目調のエントランスに西部開拓時代のアメリカンな雰囲気が漂うおしゃれな佇まいのお店があります。平日には学生服姿のお客さん、休日には遠路訪ねてきた風の夫婦など、さまざまな世代のひとびとで行列になる人気のバーガーショップ『THE GIANT STEP』(ザ・ジャイアント・ステップ)の看板が見えてくることでしょう。毎度のボケですが、この名称を聞いて、サックスの名奏者、ジョン・コルトレーンのCDアルバムを思い出す方と、幼い頃にプレイしたエンディングまで泣いてはいけない感じのMOTHER2におけるパワースポットを思い出す方、どちらかでしょう。ちなみに筆者は選択の余地なく後者でした。このお店では、黒毛和牛入りの100%ビーフなハンバーガーを食べることができます。ランチタイムにガツンとボリュームのあるバーガーが食べたいなら、ぜひ訪れてみてほしいお店です。
昨年、惜しまれながらも閉園してしまった、都民と練馬区民の思い出いっぱいのとしまえんエリア。ゆうえんちだけではなく、ユナイテッドシネマとしまえん(映画館)、庭の湯(スパ)など、都心に近い癒しと憩いの場としても賑やかなエリアではありますが、実はこのあたりの外食事情は、すぐ近所に飲み屋街を抱える練馬駅があるせいか、そんなに豊富ではないという現実があります。そんななかでも、ケバブ、パスタ、焼き鳥、寿司など多国籍模様に富んだラインナップのお店がとしまえん駅を中心に点在しているので、としまえんランチに迷った際にも、“アメリカン”なんてたまにはいかがでしょうか。『THE GIANT STEP』では、前述のとおり、空腹状態の胃袋にガツンとくるビーフ100%のパティが特徴。お好みで、野菜のカスタマイズオーダーをすることができます。名物は、パティというよりはその“スタイル”となり、ベースとなるバーガーを選んだあと、生野菜を挟まない「ニューヨーク」スタイルか、ブロッコリーの「オリジナル」スタイル、またはレタス・トマト・ピクルスの「クラシック」スタイルの3つから選択します。
店名のごとく、自らのバーガー史に大きな一歩を刻むべく、最初のオーダーは、おすすめマークがついている「ベーコンチーズバーガー」を、ブロッコリーのオリジナルスタイルでオーダー。アメリカ風にいうとフレンチフライ(ポテト)の添え物がついて、1,090円はリーズナブルといわざるを得ないです。ちなみにお昼の時間帯にこのセットを食べて、いつも通り夜にジムにいき、トレーニングメニューをこなしたというのに、翌日までまったくおなかが空かないという驚異の腹持ちの良さは、本場のアメリカのバーガー屋にも負けず劣らず。すっかりジャイアント・ステップにハマってしまい、ホップを忘れて翌週にはジャンプしてまた訪れてしまい、「アボカドチーズバーガー」を、レタス・トマト・ピクルスの王道トッピングでサンドしたクラシックスタイルで食べましたが、7kmぐらいランニングしても空腹知らずなのは同じでした。体調によるものではなく、確実にこのバーガーの威力!個人的には、アメリカ的であればあるほどあわせたい飲み物は炭酸。これから暑くなる時期には、スパークリングレモネードなどは相性バツグンかなと思います。映画鑑賞の帰りに立ち寄るのもよし、庭の湯のサウナでひと汗かいてバーデゾーンで軽い運動後の空腹状態に来店するもよし、練馬に大いなるバーガーの一歩を刻む『THE GIANT STEP』、おすすめです。
それにしても、今頃ツッコミますが、生野菜なしをニューヨークというあたりの皮肉がまたピリッと利いていて素敵です。
知る人ぞ知る練馬の庭園『向山庭園』
ランチ後、としまえん方面へ。もちろん、今はもうお客を迎え入れることのない正面ゲートですが、そんなとしまえんの思い出に心を寄せつつ、少しだけ寄り道をします。おそらく地元の方しか知らない、知る人ぞ知る練馬の庭園『練馬区立 向山庭園』。急坂の途中にあるので、気づいた方もいると思います。こちらは本来の利用用途としては、文芸、茶道、囲碁、会議、学習用の会場として、区民が借りることのできる施設ですが、庭園の散策は実は無料で開放されていたりします。
手入れの行き届いた日本庭園は、フォトジェニックなだけでなく、桜や紅葉の時期にはライトアップもされる、隠れ家的な観光スポット。新緑の今の季節でもじゅうぶんに楽しめるので、まだ入ったことない方はぜひ見学してみてください。
さて、日本庭園の粋を感じ、愛でたあとは本来のルートである豊島園通りに戻ります。この道は地下を走る都営大江戸線ともほぼ連動していて、地下鉄の上を歩きたい場合は、練馬春日郵便局から国道443方面へ、豊島園通りのままなら、道なりに進みます。どちらとも結局、環八のある練馬春日町駅にたどりつきますが、もしもこのへんのルートにこだわらなくてもよい、という場合には、旧としまえん裏(豊島園東を左折)を行き、春日神社を経由してみてください。こちらには、ねりまの名木のエノキ、敷地内の寿福寺にある、同じくねりまの名木のクスノキがありますので、ウォーキング中の中継スポットとして立ち寄ってみてはいかがでしょうか。つきあたりを右折して寿福寺沿いに進むと、また豊島園通りに戻ります。
オーガニック素材にこだわったパン屋さん『ユニオンベーカリー』
さて、しばらく道なりに歩くと、今度は練馬春日町駅の入口が見えてきます。この界隈では、ミヤマ珈琲ヤカフェベローチェなど、カフェも多く休憩ポイントとしても活用できます。駅沿いのコースの利点は、途中で疲れたときにそこでウォーキングを終えることができる点ですよね。このコースでも同じで、光が丘までが若干長いので、体調と相談しつつ、無理なく散歩を楽しんでくださいね。さて、環八の交差点に出ましたら、左に進めば練馬高野台方面、右に進めば平和台方面、どちらに進んでも別の沿線の駅を目指せますが、今回は横切ってそのまま光が丘へ進みます。途中、ペパーミントなのか、ビアンキ色というべき色なのか、とても目に優しい感じのやわらかなグリーンのトタン風のお店が見えてきます。
ユニオンベーカリーは、オーガニック素材にこだわっていて、表に出ている看板には、自家培養酵母、有機穀物酵母、白神こだま酵母、北海道産はるゆたか100%、全粒粉、喜界島粗糖、北海道甜菜糖、オーガニックアガベ天然塩を用いて作られており、お肉は一切使用していない、と書かれています。手作り感が満載のおいしそうなパンを見渡して、気になった「有機くるみ入り くるみメイプル&クリームチーズ」パンを購入。1ヶ240円(税別)。そして、牛乳パン、アールグレイ茶葉を使った紅茶マドレーヌを買って、2Fのイートインスペースへ。間接照明の明かりが優しい、北海道の森の中にいるような内観の2F席で、この日の予定を考えながらもぐもぐタイム。
牛乳パンのふんわりと香るミルクが鼻に抜けていく優しい味わいを感じつつ、メインのくるみメイプル&クリームチーズパンへ。
くるみを噛んだときの食感とそれを受け止めてくれるパン生地のばつぐんのコンビプレーに、それを補うようにいい感じの強めのアクセントを添えてくれるクリームチーズ。一口に拡がる深みのある味わいが口福をもたらしてくれる、休日の朝にぴったりのパンでした。
マドレーヌは、アールグレイ風味。さすがに3つパンが続くと水分がもっていかれるが、ここはアールグレイティーではなく、やはり渋めのブラックコーヒーで流し込みたいところ。心地よい日曜の朝、おかげで素敵なスタートを切れそうな予感。
営業時間:10:00~19:00 (水~日)
目指せ!練馬の宇宙!夏の雲公園へ
ユニオンベーカリーを出たら、今度は光が丘方面へ。
途中、注目のパティスリーもあるのですが、そのお店の紹介はまた別の機会に。光が丘公園に続く街路樹。ここは銀杏並木です。紅葉の時期にはぜひここから歩いてほしいですが、今の季節でも視界を埋め尽くす初夏の緑が気分をあげてくれます。実はこの場所、「夏の雲公園」といい、太陽系を模したオブジェがあることはあまり知られていません。みらい広場という場所で、なんとなく球体が埋まってるぐらいの認識をしている方が大半ですが、実はこれ、太陽系に連なる惑星(のモニュメント)です。
水金地火木土天海冥…太陽系の惑星軌道と位置関係、距離などがわかるようにこの広場に埋め込まれていて、宇宙の広大なスケールに思いを馳せられるモニュメントがあちこちに埋められていたりします。地球はどこにあるのか、ぜひ探してみてください。
コースルート
まとめ
いかがでしたか。冒頭に書いたような、“ながらコンテンツ”を楽しみながらのウォーキングをしていると、街中を行き交う人々や車、お店や駅などにドラマ性を感じるので、散歩もまたより楽しく、深みが増すかもしれません。たまには、いつもと違う歩き方をしてみるのも良いかも?
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