【大泉学園】『酒場こころの』レビュー！石神井の大人気店「くうのむちゃのま」が大泉に進出したよ

やっぱり居酒屋はこうでなくちゃ！活気あふれる店内

最近は酔いの回るスピードがすっかり早くなってしまって。歳ですかねぇ。
なので外でお酒を飲むときは、つい歩いて行ける近場のお店ばかり選びがちです。

でもこの日は例外。
ほんのちょっと足を延ばして、電車で大泉学園までやってきました。
というのも、石神井公園駅の人気店「くうのむちゃのま」さんの2号店がオープンしたとの情報を聞きつけたのです。

以前「くうのむちゃのま」のとんかつを記事にさせて頂いたのですが、あの美味しさは感動ものでした。
夜にも何度かお邪魔したのですが、どのお料理も丁寧に作られていて味が良く、いつも満足させてくれるお店です。
そちらの2号店とくればもう、行かないわけにはいかんでしょう。

大泉学園駅に降り立ったら北口へ。
月明りに輝くメーテルを眺めつつ、アニメゲートを通過。

エスカレーターを降りたら右へ進みます。

右手にあるローソンを通過したらドラッグストアのトモズの角を左に曲がって…。
おっ、あったあった！見えてきました、こちらが『酒場こころの』さんですね。

なんだか懐かしい雰囲気の店構えが素敵。
暖簾をくぐって、いざ店内へ。
「いらっしゃ～い！」
元気のいい店員さんの良く通る声が響きます。
あっちもこっちも、皆なんだか楽しそう。
お店の方たちの仲の良さそうな掛け合いや、お客さんへのフレンドリーな声掛けが、とっても自然で心地良い。
温かい空気と活気に満ちていて、オープンしてまだ2週間だなんて信じられません。
もう何年もそこにある、地元に愛されるお店に来たかのような…。

案内されたカウンター席はほぼ満席。
席の後ろには棚があって、ストックなど色々置かれています。
キッチンをぐるりと囲むようにカウンター席があり、奥には小上がりとテーブル席が。
奥だけでも20～30人くらいは入れそう。
石神井の「くうのむちゃのま」よりもだいぶ広いんじゃないかな。
聞けば団体客はもちろん、大泉学園駅はファミリー層が多いので、家族連れのお客さんにも来て欲しいとのこと。
小上がりで仲間と宴会するも良し、カウンターで店員さんとの会話を楽しみながら1人飲みするも良し、色々な楽しみ方がありそうです。

「ん？なんだこれ？」
早速、面白いものを発見しましたよ。
なんと懐かしの10円ガムが箸置き替わりにされている…。
昭和生まれはこんなちょっとしたユーモアで心ほだされてしまいます。簡単なもんです。

さて、記念すべき1杯目は何を頂こうかしら。
ドリンクメニューは幅広く、地酒やサワー類はもちろん、クラフトビールやワインまで置かれています。

メニューに2往復くらい目を通した結果、結局注文したのはやっぱり生ビール（ジョッキ550円）！
まだまだ残暑厳しいこの季節、冷えたビールの誘惑には勝てません。
キメの細かい泡、ＣＭ顔負けの完璧な比率が眩しい。
お通しはビールの大親友、枝豆くんの登場です。
「美味しい枝豆なんで。」
というお店の方の言葉通り、しっかり味の濃い美味しい枝豆でした。

フードメニューはドリンク以上に幅広く、魅惑的なワードがずらりと並びます。
いちじくの白和え、茄子の揚げびたし、フラポテ塩辛バター…！
う～ん、実に悩ましい。
こんな時はとりあえず盛り合わせをオーダーするに限ります。
あんまり悩んでいると、ビールも温くなってしまいますしね。
 

1品1品が味わい深い、手間暇かけたお野菜盛

あて盛とどちらにするか迷いましたが、目の前のケースに入った野菜たちがツヤツヤと輝いてあんまり美味しそうだったので、お野菜盛（1,100円）に決めました。
見て下さいよ、このボリューム！
鮮やかな色合いの盛り合わせに、気分も一気に盛り上がりまくりです。

初めに箸をのばしたのはトマトのマリネ。
口の中にトマトの果汁とお出汁の風味がじゅわ～っと広がります。
中までしっかり味が染みてるなぁ。

お皿の真ん中にこんもりと盛られたサラダを頬張ります。
このドレッシング、本当に大好きな味でした。
チーズもたっぷりかかっていて100点満点。
この日のお昼、都心のちょっといいイタリアンでランチを頂いたのですが、正直言ってそこで食べたサラダよりも断然美味しかった。

それから揚げきゅうり漬け！
これもジューシーで美味でしたね。
自分で料理するとき、きゅうりは生のまま使うことがほとんどですが、火を通したきゅうりのまあ美味しいこと。
まだ一皿目だというのに、どんどんビールが減っていきます。

きのこマリネも、にんじんサラダも、ゴボウもパプリカも、どれもちゃんと美味しい。
いやはや素晴らしいです。
感心しながらモリモリ食べていたら、お店の方がポツリと、
「こうやって何品も作るのは大変なんですけどね。美味しく食べてもらいたいんで。喜んでもらうためなら手間かけますよ～。」
か、かっこいい～。
飲食店の鏡みたいなことを、冗談交じりにさらっとお話しされていました。
 

本まぐろにのどぐろも！絶品刺し盛

2品目は刺身盛り合わせ（1人前1,100円）を選びました。
ちなみに写真は2人前です。
本まぐろにのどぐろ、カツオにカンパチなどなど、豪華なラインナップ。

カツオと言えばたたきですが、塩たたきは初めて食べました。
確かに塩味も感じますが、旨味があって、ガツンとニンニクが効いています。

個人的に一番期待を募らせていたのどぐろ。
想像以上に油が乗っていて甘く、大変美味しかった。

胡麻カンパチはねっとりとした舌触りで、香ばしい胡麻の香りが鼻に抜けます。

どの魚も鮮度の高さはもちろん、味付けなど食材に合わせた工夫が感じられました。
 

さっくり、ふっくら、辛子醤油でいただくあじフライ

普段なら2杯目はビールをおかわりするか、ハイボールを頼むことが多いのですが、たまには何か変わり種を頼もうかな、という気持ちに。
ちょっと気分が高揚しているみたいです。
そこでチョイスしたのが、その名もフルーツポンチ酒（660円）。
梅酒の中にフルーツが漬けてあるお酒だそう。
冷凍のフルーツがトッピングしてあるので、見た目も可愛らしくていいですね。
ロックでお願いしましたが、よくある梅酒に比べてまろやかでとっても飲みやすかった。
うん、たまには甘いお酒も悪くないなぁ。

キッチンはこんなに見せちゃっていいの？っていうくらいの思い切ったフルオープンなので、調理をする様子が良く見えます。
カウンター越しに眺めていると、あれもこれもと食欲が湧いてしかたありません。
写真の右奥に写っているのはいろりです。
こちらで焼いたお肉やお魚も是非食してみたかったのですが、揚げ物の油の音を聞いていたら、どうにもこうにも揚げ物が欲しくなってしまいまして。

耐え切れずに注文しちゃいました、あじフライ（660円）。
小ぶりな3切れがたっぷりの辛子とお皿に盛られています。
「お醤油で」と勧められたので、言われた通りさっとお醤油をかけ、辛子を付けてかぶりつきました。
ザクっといい音。中の身はふっくらとしてめっちゃ美味しい。
もしかしたら骨は取ってくれているのかな、全くと言っていいほど気になりませんでした。

あじフライと同時にオーダーした牛煮込み（660円）。
やっぱり皆大好きなのでしょう、この日もたくさんのお客さんが注文されていました。
中にお豆腐が隠れているのが嬉しい！お豆腐好きだ～。
濃厚な煮込みもお豆腐と合わさればうんと優しい味に。
 

意外すぎる、シメはまさかの本格カレー！？

美味しい美味しいとノンストップで食べまくり、もはや満腹寸前の私のお腹。
でもまだ帰りたくない、シメの1品もいっちゃいましょう！
そう思ってメニューを手に取ろうとした瞬間、どう考えても異色なワードが目に飛び込んできました。
えっ、スパイスカレー　バターチキンとラッサム トマトサンバル（1100円）！？
不思議に思って伺ったところ、お話ししたお店の方がカレーが大好きなんだそうで。
かなりこだわって作られたメニューとのこと。
そりゃあもう、頼むに決まっているでしょう。

うわ～！ほんとに本格的なやつ！
お腹はいっぱいなはずなのに、スパイスの香りが食欲をそそります。

ラッサムカレーは酸味がが強く、辛味が口に残ります。
なんとも爽やかでパクチーも抜群に合う。
飲んだ後にカレーなんて重いと思ったあなた、いやいやこのカレー、飲んだ後こそ食べて欲しい。
むしろ飲んだら食べたくなる、そんなカレーなのです。

付け合わせのトマトサンバルも美味しい。「くうのむちゃのま」で以前働いていた現地の方の直伝だそう。

バターチキンカレーは柔らかい鶏肉がごろっと入っています。
バターを鍋に入れるところから調理する様子を見ていたので、なんとなく分かってはいましたが…すんごく美味しい。
サラサラなのにコクがあって、いくらでも食べられちゃいます。
 
 

立ち上がるのも辛いくらいたくさん食べて、美味しく飲んで、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
伺った日はオープンして2週間、休みなく営業を続けた最終日だったよう。
お店の方々はヘトヘトに決まっているのに、とても明るく、お店を盛り上げようという気概が素晴らしかった。
きっと1号店にも負けない大泉で愛されるお店となることでしょう。

ガムも当たりでなんだか幸せ。
ごちそうさまでした。