【武蔵関】本格創作和食に舌鼓をうつ/いおり

春爛漫。桜は満開。
鳥のさえずり。ポカポカの春ですね。

武蔵関~東伏見間は線路沿いの桜並木がとても美しくて、桜の下を歩くのはもちろん車内から眺めるだけでも心が華やぎます。

その日はちょっぴり肌寒かったのですが、春を探しに武蔵関散歩♪

そんな自由気ままな散歩中、思わず立ち止まってしまったのが一軒の小料理屋の前です。

お店の佇まい、門構えからして静寂な和の心を感じました。
(神楽坂の石畳の曲がり角の先にありそうなお店。)

表に立てかけられたメニューを見ます。



思ったよりリーズナブル!

これは入ってみないと!
と、いうことで引き戸をあけて
「ごめんください」

お~これは想像通り?いや、想像を超えてくる上品な小料理屋感。
かといって、敷居が高過ぎる感じでもない。

カウンターには料亭なんかの和食職人が着る白衣を着た大将がいます。
(大将と言ってもとてもお若いです!)

偶然の散歩から格式高いお店を選んだ自分万歳!(心の声)

そのまま、カウンターに案内されました。

奥にはお座敷があるのか、子どものはしゃぎ声が聞こえてきました。
子育て真っ只中のママだって美味しいランチをしたいものね。

反対側のカウンターには男性がひとり。

メニューを見ます。
目鯛の塩焼きもあんこうの煮つけも美味しそうだけど、昨夜のおかずが魚だったからなぁ。
ここは『揚げ鶏の葱だく 甘酢餡』 にしよっと!

鶏肉をからりと揚げる美味しそうな音が店内に響きます。
これはあれですよ。
カウンターで揚げたての天ぷらを頂ける高級和食のような雰囲気です。

そんなことを考えているうちに、鶏肉の甘酢餡定食がやってきました。

揚げ鶏の葱だく 甘酢餡 1200円

まずはサラダから頂きます。

これはバルサミコが効いたドレッシング。
野菜はルッコラかな?
と、思っていると…

カウンターに座っていた男性が大将に
「これは洋風っぽいね。(このお店にしては)珍しい味付けだね。何の野菜?」

私と同じ小鉢のサラダが添えられているようで、常連なのか会話を楽しんでいる様子。

「こちらは、クレソンとバルサミコを使っています。」

確か大将はこんな言葉で返してた気が。

クレソンも入ってるのか。
苦味もなく美味しい。

するとカウンターの男性がまた大将に
「新しく作ってみたんだね~イタリアンっぽくていいね」

常連にしかできない会話を繰り広げます。

さて、私の方はというと雑穀米が美味しそうだったので頂きます。

お~この雑穀米はとても美味しい。
ご飯も一粒一粒しっかり粒が立っていて、もちもちに仕上がっています。
この黄色い粒が特に美味しい。

何だろう?銀杏かな?

勇気を出して、私も女将さんに聞いてみました。

「雑穀米とても美味しいです。この黄色いのは何でしょうか?」

すると女将さんは
「とうもろこしです」

へ~これはとうもろこしなんだ。
ちょっと驚き!

甘みがあってほくほくした感じがとっても美味しい。

女将さんは笑顔で
「おかわりもどうぞ」
と、言ってくれた。

普段はご飯のおかわりなんてしないのに、ここのご飯は美味しくておかわりをしてしまいました。

手作りのふりかけも添えられていて、それと一緒に食べても美味しかったです。

味噌汁も温かいうちに飲まないとね。

お~赤だしの味噌汁だ。
普段、家では飲まないだけにこういうお店での赤だしの味噌汁って美味しく感じますよね。

具材は油揚げと豆腐とわかめ。
シンプルな具材がまた赤だしの風味を一層ひきたててくれます。

う~ん♡和むな~。
味噌汁が美味しい定食は嬉しいです。

お次は大根の炒め煮いってみましょうか。

食感を失わないぐらいに歯ごたえが残っていて、ほんのりごま油がきいていて美味しい。

いよいよ次はメインの鶏肉の甘酢餡いってみます。

こんな感じです。

甘酢餡というから、なんとなく醤油も使った茶色っぽい餡がかかっているのかと想像していましたが、こちらは上品な透明の餡。

見た感じもとても涼し気です。

むね肉を使っているのかな?
それでは頂きます。

これは!!初めて食べる味。

もちろんしっかりとした甘酢餡です。

だけど想像していたのと違った不思議な味。

想像した以上に酸味が効いていて、なのにほのかな甘みも口の中で広がって鶏肉の旨味もたっぷり!!

美味しいです!!

この鶏肉も柔らかくてふっくらなんですよ。
部位もあっさりしているからこの甘酢餡がよく合います。

白髪ねぎがたっぷり添えられているので、次は葱と一緒に食べてみよっと。

揚げた鶏肉に葱を添えるって、一体誰が最初に考えたんでしょうね。
とてもよく合いますよね。

学生時代に友達と通った大衆居酒屋なんかでも、定番のメニューじゃなかったですか?
唐揚げのネギソースって。
(あれ、私だけ?)

いやはや。大衆居酒屋と比べては失礼ですね。

大将、誇りを持って丁寧に仕事をしているのが、料理ひとつひとつから伝わります。

最後まで丁寧に美味しく頂くことができました。

満足です。

ランチもいいけど仕事帰りの夜、落ち着いた店内と丁寧な和食とお酒で寛ぎたいな。

店内は素敵なクラシックが流れていて1日の疲れを癒してくれそう。

武蔵関のちょっといい店、見つけました。

店舗情報
店舗名:武蔵関いおり
営業時間:日~水・金11:30~15:00(L.O.14:00) 18:00~22:30(L.O.21:30)
土18:00~22:30(L.O.21:30)
定休日:木曜日
住所:練馬区関町北2-33-8 クッロカスビル1階
アクセス:西武新宿線 武蔵関北口5分

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