山梨の郷土料理「吉田のうどん」を、富士見台駅で食べられる!5月にオープンした『手打ちうどん力丸』を取材しました

日本一麵が硬いことで有名な『吉田のうどん』をご存じでしょうか。
山梨県富士吉田市の郷土料理で、醤油とみそをベースにした出汁と、コシの強い麺が独特の食感を生み出しているうどんです。

実はこの吉田のうどんを提供する店が、練馬区富士見台の商店街にオープンしました。その店の名前は『手打ちうどん力丸』

本場の味が楽しめると、2021年5月の開店直後から話題となり、現在も大盛況。有名シェフが訪れたり、有名グルメ雑誌の取材が入ったりと、今大注目のうどん屋です。

今回はこの『手打ちうどん力丸』をご紹介します。

富士見台駅から徒歩4分。偶然出会った場所で、念願の店を構える

『手打ちうどん力丸』は富士見台駅から徒歩4分、商店街の一角にあります。

木の看板と「吉田のうどん」ののぼりが目印です

「この土地で開店したのは、本当に偶然なんです。富士吉田市の郷土料理を提供しているため、『富士つながりで富士見台に来たのですか』と聞かれるのですが、実は違います(笑)

まずは夫婦で店を切り盛りしていこうと思っているので、ちょうど良い広さの店舗を探していて。たまたま出会ったこの場所がイメージに合っていたので、念願だったうどん屋をここで出すことに決めました。」

 

そう話すのは、店長の高原 操(たかはら みさお)さん。

偶然出会った土地ではあるものの、開店したばかりのころは近隣住民や商店街の方にあたたかく迎えられ、助けてもらったことから、居心地の良さを感じていると言います。




青と茶色がベースの、シックでセンスの良さが光る内装は高原さんの奥さまが選んだもの。

 

味だけではない、吉田のうどんの魅力

もともとはIT業界などで普通のサラリーマンとして働いていた高原さん。営業として富士吉田市周辺の営業所に赴任した際、吉田のうどんと出会いました。

「硬い麺が好き」という高原さんは、吉田のうどんを何度も食べるうちに、その独特な食感のおいしさのとりこに。ついには月に2回ほど、うどんを食べに富士吉田市に通うようになったのだそうです。

 

本場の味が食べられると評判の「肉うどん(温200g 600円)」

 

「山梨にしょっちゅう吉田のうどんを食べに行っていました。だからこそ、味や食感の違いには敏感なんです。

東京で吉田のうどんを提供している店にも食べに行ったことがありますが、私が食べてきたものと何か違う。

自分でつくったほうが良いうどんになるのではないかと思ったことが、手打ちうどん力丸を開店するきっかけです。」

 

自分で吉田のうどんの店を開くと決めた高原さん。未経験から飲食業に飛び込むために、ラーメンチェーン店で深夜のアルバイトを経験したり、富士吉田市の『くれちうどん』で完全手打ちのうどんづくりを学んだりと、手打ちうどん力丸の開店に向けて着々と準備を進めていきました。

安定したサラリーマン生活を捨ててまで、吉田のうどんに入れ込むのはなぜなのか。

高原さんに伺ってみると、うどんの味だけでなく、うどん店を営む大将の生きざまにも魅力を感じているのだと教えてくれました。

「人口5万人ほどの富士吉田市には、約50軒のうどん屋があるんです。各店に大将がいて、それぞれが良いと思ううどんを、自分の手でつくり出しています。体ひとつで店を切り盛りしている姿は、本当にかっこいいなと思います。」

 

おすすめは温かい肉うどん。「すりだね」で味変も楽しんで

初めて来店する方におすすめのメニューは、「温かい肉うどん」。
富士吉田市では甘辛く煮た馬肉をトッピングすることが多いのですが、手打ちうどん力丸では牛肉をのせています。

独特の強いコシは、中力粉でつくった麺をゆで、水でしめることで生まれるのだそう。
歯ごたえのある麺が甘みのある出汁とよく絡み、次の一箸を誘います。

シャキッとした食感のキャベツとやわらかい牛肉。わかめとねぎも食感の違いを楽しむのに最適です。揚げ玉もお好みでトッピング可能です。

そして、吉田のうどんならではの楽しみ方がもう一つ。

本場でも各店のうどんに合うようにつくられているという『すりだね』を入れると、味変を楽しめます。

手打ちうどん力丸の「すりだね」は、香ばしい風味が食欲をさらにかき立てます。

辛味と香ばしさが加わることで、違った味を楽しめます。

 

ほかにも、冷たいうどんや、冷たいうどんと温かいうどんのハーフセット、卵好きの常連客のリクエストから始まって讃岐うどんに着想を得た「釜玉明太バターうどん」など、メニューもさまざまなものが用意されています。一部メニューはテイクアウトも可能です。

 

吉田のうどんのおいしさを広め、うどん屋仲間を増やしたい

開店からわずか半年にもかかわらず、多くの話題を集めている『手打ちうどん力丸』。

店内には、有名シェフに有名グルメライターの色紙も。

 

高原さんに今後について伺ってみると、これからの展開がますます楽しみになる答えが返ってきました。

「まず、私たちのお店を通じて、吉田のうどんのおいしさをもっと多くの方に知ってもらいたいですね。気軽に旅行ができるようになって、現地に食べに行く方がいらっしゃったら嬉しいと思います。」

「それから、いずれはうどん屋仲間を増やしていきたいです。私は完全な素人からこの店を始めたので、うどん店を始めたい方にいろいろな経験や方法論を伝えられます。今後『力丸』のブランドができたら、のれんわけのイメージで、力丸のブランドを活用してもらうのもいいかなと思っています。」

 

一皿食べたらファンになる、手打ちうどん力丸のうどん。

ぜひ一度ご賞味あれ。

 

店名:手打ちうどん力丸
営業時間:営業時間11:00〜20:00 土日祝日は9:00〜18:00
定休日:木曜日
住所:練馬区富士見台2-18-9
アクセス:西武池袋線の富士見台駅南口より徒歩4分
URL : https://teuchiudon.amebaownd.com/

 

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